鬘付(読み)かつらつけ

精選版 日本国語大辞典 「鬘付」の意味・読み・例文・類語

かつら‐つけ【鬘付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「かづらつけ」とも ) 役者とその扮する役名とを書いた帳面。また、それを記す人。興行に先立って狂言作者が作成。これによって役者と鬘師とが鬘合わせをする。
    1. [初出の実例]「鬘付(カツラツケ)女房になるよりいいぢゃァないか」(出典:人情本・祝井風呂時雨傘(1838)八回)
  3. 小児玩具の一つ。切り抜いた種々の紙の鬘を、役者の似顔絵などの頭にあてて遊ぶ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android