鬮野川村(読み)くじのかわむら

日本歴史地名大系 「鬮野川村」の解説

鬮野川村
くじのかわむら

[現在地名]串本町鬮野川

串本浦の北に位置し、集落は小河川鬮野川の渓流に沿う。河川沿いに細く険しい熊野街道大辺路が通る。西は二色にしき村、東はひめ(現東牟婁郡古座町)、北は姫川ひめがわ(現古座町)。慶長検地高目録には「鬮川村」と記され、高三七二石余、小物成一斗八升四合。天保郷帳の注に「古者橋杭村鬮川二ケ村」とある。小字橋杭はしぐいは村域南東部にあり、串本浦の付浦である(南紀徳川史)。「続風土記」によると当村は家数八四、人数三八八。江田組に属した。

当浦は鰹釣漁が主であったがわずかで、釣舟・同小船各一艘のほか古舟四、五艘。網漁も細魚網・片手餌網があるほか、内聞として漁師他所に稼ぎに行く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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