鬼に衣(読み)オニニコロモ

デジタル大辞泉 「鬼に衣」の意味・読み・例文・類語

おにころも

表面慈悲深そうなようすをしていても、内心は鬼のように恐ろしいこと。おおかみころも
《鬼は本来裸で衣服を必要としないところから》不必要なこと。また、ふつりあいなこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鬼に衣」の意味・読み・例文・類語

おに【鬼】 に 衣(ころも)

  1. ( 鬼は本来裸で衣類を必要としないところから ) 不必要なこと、あるいは、不つりあいなことのたとえ。
    1. [初出の実例]「鬼に衣やるのはひょんなみやげの絵」(出典:雑俳・あかねうら(1772頃))
  2. 表面はしおらしく見えるが、内面は恐ろしいことのたとえ。狼(おおかみ)に衣。
    1. [初出の実例]「形は出家になれども、中々内心は皆鬼(オニ)にころもなり」(出典浮世草子西鶴織留(1694)五)

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