鬼屋村(読み)おにやむら

日本歴史地名大系 「鬼屋村」の解説

鬼屋村
おにやむら

[現在地名]門前町鬼屋

門前村の南にあり、はつヶ川支流鬼屋川が北流、同川両岸の峡谷山地に立地。中世には櫛比くしひ諸岡もろおか村の内。鬼谷・小野谷おのやとも書かれた。永和四年(一三七八)九月二四日の長谷部正連寄進状(総持寺文書)に「おのやの谷」とみえ、総持寺に寄進している。同五年二月二八日の小野谷田畠日記(同文書)によれば、小野谷地内に同寺領として五郎四郎屋敷田・平野田など計八貫一六〇文の地と、白山宮領として宮腰・富岳畠・御霊声などに三〇〇刈の地、高尾堂の田として三五刈分などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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