日本歴史地名大系 「鯉鮓城跡」の解説 鯉鮓城跡こいさくじようあと 熊本県:玉名郡南関町相谷村鯉鮓城跡[現在地名]南関町相谷標高三一九メートルの二城(にじよう)山にある戦国期の山城。五位の巣(ごいのす)城ともいう。「古城考」は臼間野宗郷が築城の途中で領域問題から大津山資冬の反対にあって工事を中止したといい、「南関志略」には天文年中(一五三二―五五)に小原鑑元が築城半ばで滅亡したとあり、ともに未完成の城であるとする。しかし、遺構からは縄張りの完成を推測させる。山頂部分は東西に主軸を呈するひょうたん形の平坦地を形成し、中央部分の低地によって二分される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報