鳥羽井村（読み）とばいむら

日本歴史地名大系

鳥羽井村
とばいむら

• 埼玉県：比企郡
• 川島町
• 鳥羽井村

[現在地名]川島町鳥羽井・鳥羽井新田（とばいしんでん）

谷中（やなか）村の南に位置し、集落は旧荒川筋の自然堤防上に長く発達する。南は上八ッ林（かみやつばやし）村・下八ッ林村。戸羽井とも記した。近世には小見野（おみの）一〇ヵ村の一。寛永年間（一六二四―四四）より地内東方で新田が開発され、慶安元年（一六四八）検地をうけて鳥羽井新田として分村した（風土記稿）。田園簿では戸羽井本村とみえ田高一五四石余・畑高二四石余、川越藩領。同藩領のまま幕末に至ったと思われる。寛文四年（一六六四）の河越領郷村高帳では高二三二石余、反別は田二〇町余・畑四町四反余。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」