江戸時代,定助郷だけでは負担しきれない臨時の大通行の際,定助郷の負担軽減のため課された助郷。定助郷より遠方の村に課されることが多く,農民には重い負担であった。指定される村は藩領外の村が大半であるためか,藩領内の村との間に負担をめぐってしばしば争論がおきた。また遠方のため,貨幣による代納形式をとることも多かった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…代りに務める代助郷は一般に遠隔地のため,代金納にすることが多かった。この人馬請負の稼ぎと宿助郷の負担軽減のため宿駅,定助は助郷拡大を望み,また幕府も定助を補う加(か)助郷,増(まし)助郷,当分助郷などの諸種の助郷を設け宿駅制維持に努め,これらに指定される村と宿,定助との対立もしばしば発生した。幕末には宿伝馬利用が激増し,助郷の指定が広範に行われ,宿,助郷の負担を増大させるとともに,両者間の緊張を高めた。…
※「加助郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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