鳥養野々村(読み)とりかいののむら

日本歴史地名大系 「鳥養野々村」の解説

鳥養野々村
とりかいののむら

[現在地名]摂津市鳥飼野々とりかいのの一―三丁目・鳥飼野々・鳥飼下とりかいしも三丁目・鳥飼八防とりかいはちぼう一丁目など

鳥養下之とりかいしもの村の西下手に位置し、村の南にあるおお池のまわりに集落を形成。中世鳥養牧に含まれ、室町時代は赤松貞村の知行であった鳥養東村にあたると考えられる(→鳥養牧寛永―正保期(一六二四―四八)の摂津国高帳に「鳥養ノ内野々村」として四〇〇石余が高付され、村高は幕末まで同じ。領主は鳥養村の項参照。当村は郷内で最も低い地所であるためおおむね湿地で、嘉永元年(一八四八)の免定写(池上家文書)によると高四〇〇石余のうち、井路敷地などの諸定引一三石余、永荒地二七石余で、同年は水損がはなはだしかったらしく当見捨引が三五四石余にのぼり、結局毛付高は五石余、取米はわずか二石七斗余となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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