鳳凰の舞(読み)ほうおうのまい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳳凰の舞
ほうおうのまい

東京都西多摩郡日(ひ)の出(で)町下平井に伝わる風流(ふりゅう)踊の一種。鳳凰の舞と奴(やっこ)の舞からなり、かつては干魃(かんばつ)の際の雨乞(あまご)いや悪疫退散を祈願して行われたが、現在では9月29日に近い日曜日の春日(かすが)神社例祭に奉納される。花傘のついた万灯(まんどう)二つを先頭に一行が神社に到着すると、まず奴の舞が始まる。この舞は12、3歳の奴姿をした少年が、白扇、木刀を持って順に舞いながら出て、太鼓を中心に円陣を組んでしゃがみ込むと、口々に渡りぜりふを唱える。続く鳳凰の舞は、大太鼓を中心に鳳凰4名、ささら4名が円陣を描いて位置し、その外側に軍配1名、小太鼓1名が立つ。鳳凰役は太鼓を打ち、ささら役はささらをすりながら、10名全員が左に回りつつ舞い踊る。京都から伝わった雨乞い踊りに祇園囃子(ぎおんばやし)と風流踊が結び付き、さらに奴の太刀(たち)踊が加わったものであるといわれる。[高山 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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