最新 地学事典 「鳳翩山プルトン」の解説
ほうべんざんプルトン
鳳翩山プルトン
Hobenzan pluton
山口県山口市の西鳳翩山から東鳳翩山にかけて分布する約6.5×2km(13km3)の小累帯プルトン。周防変成岩とペルム紀太田層群を貫く。初期の小規模トーナル岩を除き,周辺部を黒雲母角閃石花崗閃緑岩が取り巻き,中央部はそれと漸移関係の黒雲母角閃石花崗岩,西鳳翩山西部はこれら2者を貫いて小規模な黒雲母花崗岩が分布。U-Pbジルコン年代はいずれの岩相も95Ma。モードおよび全岩化学組成は,黒雲母角閃石花崗閃緑岩は変化しないが,黒雲母角閃石花崗岩は下部から上部に向かって変化する。SiO2含有量は65〜79wt.%の変化を示し,小規模な周防変成岩との同化分化作用を伴う。黒雲母角閃石花崗岩や黒雲母花崗岩は結晶-メルト分離,黒雲母花崗岩は気相を伴うフィルター・プレッシングを受けながら定置。磁鉄鉱系とイルメナイト系が共存するが,元々磁鉄鉱であったが,周防変成岩の炭質物によって還元され,一部がイルメナイト系になったとされる。参考文献:T.Imaoka et al.(2014) Lithos,Vol.208-209: 81
執筆者:今岡 照喜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

