鳴海城跡(読み)なるみじようあと

日本歴史地名大系 「鳴海城跡」の解説

鳴海城跡
なるみじようあと

[現在地名]緑区鳴海町 城・根古屋

「寛文覚書」には「禰小屋山ノ手 古城跡壱ケ所東西九拾弐間、南北弐拾間先年、佐久間甚九郎居城之由、今ハ畑ニ成ル」と記され、根古屋ねごや城跡ともいう。「尾張志」は、東西七五間半・南北三四間半で、四面に堀跡、本丸・二の丸の境にも堀を残すと記すが、現在は東・西・北に堀跡が残っている。応永年中(一三九四―一四二八)安原宗範の築城になり、その後、織田信秀がここに山口左馬助・九郎二郎父子を置いたが、山口父子が今川方につき、鳴海城は一時今川氏の勢力下にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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