日本歴史地名大系 「鳴海村」の解説 鳴海村なるみむら 愛知県:名古屋市緑区鳴海村[現在地名]緑区鳴海町・相川(あいかわ)・潮見(しおみ)が丘(おか)・久方(ひさかた)北は藤(ふじ)川を隔てて野並(のなみ)村・島田(しまだ)村(現天白区)、東は沓掛(くつかけ)村(現豊明市)、南は知多郡有松(ありまつ)村・大高(おおだか)村に接する。東西八キロ・南北五キロの大村で、概高は五千石を超す。扇(おうぎ)川沿いに鳴海宿があり、「府志」には「鳴海宿町」と記される。本郷(ほんごう)北の野並村境に古鳴海(こなるみ)、南の大高村境に前之庵(ぜんのあ)(前之輪)と二支村があり、村内に相原(あいはら)村・平手(ひらて)新田村の二ヵ村が入込んでいる。村の東部は標高六、七〇メートル台の山林地帯で、北東部を鳴海山と総称し、横吹(よこぶき)・境松(さかいまつ)・大清水(おおしみず)など二八峰を数える(府志)。扇川を隔てた南部の山林は細根(ほそね)山といい、下郷(里)家の別荘地であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by