鳴瀬台
なるせだい
南福田の北西にある台地で、成沢台ともいい、由利原の北端をなす。
鎌倉時代の初め、由利を支配した由利八郎惟平はこの地に拠り、正和年間(一三一二―一七)にはその子孫仲八郎政春が再びこの地を根拠地としたといわれ、屋敷跡からは焼き米が出土するという(由利町史)。
明治五年(一八七二)貢米上納に関し、「旧本荘県」の村々農民から割増しの税である延米・込米反対の要求が出され、近隣の地域にも波及して大きな騒動となり、一一月一五日には鳴瀬台に農民が集合した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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