由利原(読み)ゆりはら

日本歴史地名大系 「由利原」の解説

由利原
ゆりはら

あゆ川の上流一帯は由利原とよばれ、標高二五〇メートルから三〇〇メートルの広い高原をなす。近世には周辺の仁賀保領諸村、鮎川あゆかわ子吉こよし郷諸村の秣山・薪山として入会利用され、山争いもしばしば起きた(由利町史)近代に入り昭和一八年(一九四三)頃から開拓が試みられ、第二次世界大戦後には満州引揚者の手により、政府の保護を受けながら積極的な開拓が進められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の由利原の言及

【由利[町]】より

…人口6514(1995)。鳥海山北麓にあたる由利原の台地と,町中央を貫流する子吉(こよし)川,西部の鮎川に沿う平野部とからなる。中心の前郷は,近世には子吉川水運の拠点として栄え,1922年には川沿いに横荘(おうしよう)西線(本荘~前郷)が開通して商業中心地としても繁栄した。…

※「由利原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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