鳴蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす(読み)なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす

精選版 日本国語大辞典 の解説

なく【鳴】 蝉(せみ)よりも鳴(な)かぬ蛍(ほたる)が身(み)を焦(こ)がす

  1. 外部に表わすものよりも、表わさないものの方が、かえって心中の思いが切実である。
    1. [初出の実例]「泣くより鳴かぬ苦しさは、鳴蝉(ナクセミ)よりもなかなかに、泣(ナ)かぬ蛍(ホタル)の身(ミ)をこがす、小唄我身に知られたり」(出典浄瑠璃御所桜堀川夜討(1737)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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