鴈の便り(読み)かりのたより

精選版 日本国語大辞典 「鴈の便り」の意味・読み・例文・類語

かり【雁】 の=便(たよ)り[=玉章(たまずさ)・玉札(ぎょくさつ)

  1. 手紙消息。→雁の使い。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「大空にあらはれてかきつらねさせたまへる鴈の玉章をひらくにつけても袂のせばきうき身さへ数そふ身のありさまを」(出典:六条修理大夫集(1123頃))
    2. 「流石昔のあづさ弓、引かたの女中なんどは、鴈(カリ)の便(タヨリ)を求ては、玉の緒の絶なんとかこち」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android