翻訳|Cali
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
コロンビア西部のバジェ・デル・カウカ県の県都。大都市域人口242万3381(2005)。1536年S.ベナルカサルが,カウカ河谷の肥沃な山地部の標高1063mの地に創設した。かつては製糖業が主要な産業であったが,20世紀に入るとパナマ運河とブエナベントゥラへの鉄道の開通によってカウカ河谷の産業の中心として急速に成長した。1946年にはブエナベントゥラ港との間に産業道路が開設された。54年カウカ河谷開発公社が創設され,多くの外国資本の流入によって,伝統的な製糖,コーヒー,織物,皮革産業のほかに食品加工,金属機械,セメント,ゴム,製紙,石油化学,アルミなどの大規模な産業が興っている。またカウカ河谷地域の文化の中心地としても発展しており,四つの大学をはじめ各種スポーツの競技場がある。18世紀のサン・フランシスコ修道院はラテン・アメリカのムデーハル様式の典型である。河川低地部の治水が今後の問題である。
執筆者:上谷 博
炭酸カリウムK2CO3の俗称。加里と書くこともある。海藻灰(主成分はK2CO3)をあらわすアラビア語qāliに由来。カリ球,酒精加里などと呼ぶ場合のカリは水酸化カリウム(苛性カリ)を意味する。カリウムの略称として塩化カリ,炭酸カリ,過マンガン酸カリのように呼ぶことがあるが,正しくは〇〇カリウムと呼ぶのがよい。19番元素カリウムKを含むことを示す意味で,カリガラス,カリ長石,カリミョウバン,カリ肥料などのように使われ,カリウム含量を示す意味でカリ分などとも使われる。
→ソーダ
執筆者:藤本 昌利
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
南アメリカ北西部、コロンビア西部、バイエ・デル・カウカ県の県都。サンティアゴ・デ・カリともいう。人口211万0571(1999)、247万0852(2019推計)で、同国第三の都市である。砂糖、綿花、米、コーヒー、ウシを生産する豊かな農業地域(カウカ河谷の上流域の盆地とその周辺部を占める)の中心地である。カウカ河谷の総合開発本部が置かれ、アメリカ、ドイツ、日本など外資系を含む多数の工場が進出し、人口が急速に増加している。織物、薬品、香料、自動車、製鉄、製鋼など工業生産が増大して、メデリンと並ぶコロンビアの二大工業都市となった。太平洋岸の輸出港ブエナベントゥラに近く、同港から輸出される産物が集荷される。市街の背後のキリスト像が立っている山頂からの眺望はすばらしく、近代建築群を一望に収められる。
[山本正三]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
炭酸カリウムの俗称.海草灰(主成分K2CO3)を表すアラビア語kàliに由来する.元素カリウムの名もkàliに由来し,現在でもカリウムの略称として用いられることがある(カセイカリ,過マンガン酸カリなど).カリ明ばん石,カリ長石などではカリウムを成分として含むことを意味する.[CAS 584-08-7:炭酸カリウム]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…離れた地域にいる金銭上の債権者と債務者が,現金の輸送を行わずに債権債務を決済するしくみ。現金の輸送に伴う危険・費用・手間を省く効果がある。今日では銀行・郵便局がその仲介を行い,とくに銀行では預金・貸出しと並ぶ主要業務の一つとなっている。為替は,債務者が債権者に送金する並為替(送金為替)と,債権者が債務者から取り立てる逆為替(代金取立て)とに分けられる。また,債権者と債務者が同一国内にいる内国為替と,別の国にいる外国為替とに大別される。…
…おもな都市は南岸のキンギセップ。この北方のカリには隕石の落下した跡のクレーターが数個,集団的に残っており,その最大のものは直径110mである。第2次世界大戦中の1941年,この島はドイツ軍により占領されたが,44年ソ連軍により解放された。…
…指孔を指先で直接押さえるので,全開・全閉のみならず,半開,四半開も可能で,音高を微妙に変化させ得る。また,唇と歌口の間隙を変える(これをメリ・カリといい,実際にはあごを引いて音を下げ,あごを出して音を上げる)ことによっても,音高が微妙に変化する。指孔半開とメリ・カリの併用により,音域内のすべての微分音を奏し得,かつポルタメント奏法も可能であり,これが尺八独特の味わいを出す大きな特色となっている。…
…すなわち,宇宙の大生成から大消滅に至る一周期のなかに,多数の中生成~中消滅の周期が含まれ,この中周期のそれぞれのなかにはまた,多数の小生成~小消滅の周期が含まれるというのである。こうした循環説の一つによれば,小周期はクリタKṛta,トレーターTretā,ドバーパラDvāpara,カリKaliと続く四つの時代(ユガyuga)から成る。この四つのユガは生成・繁栄から衰退・消滅に向かう一連の期間とみられており,現在は前3102年に始まるカリ・ユガ(最悪時代)に属する。…
…化学式K2CO3。俗に炭酸カリまたは単にカリ(加里)ともいう。植物灰の主成分をなす。…
※「かり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新