雁の使い(読み)かりのつかい

精選版 日本国語大辞典 「雁の使い」の意味・読み・例文・類語

かり【雁】 の=使(つか)い[=伝(つて)

  1. ( 中国前漢蘇武匈奴にとらわれた時、雁の足に手紙をつけて都に届けたという「漢書‐蘇武伝」の故事から ) 便りを伝える使いとしての雁。転じて、手紙、消息かりのたまずさ。かりのつと。かりのふみ。かりがねの使い。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「春草を馬咋(うまくひ)山ゆ越え来なる鴈使(かりのつかひ)は宿り過ぐなり」(出典万葉集(8C後)九・一七〇八)
    2. [その他の文献]〔喬知之‐従軍行詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android