鴛ヶ原村(読み)おしがはらむら

日本歴史地名大系 「鴛ヶ原村」の解説

鴛ヶ原村
おしがはらむら

[現在地名]金沢市鴛原町おしはらまち

下鴛ヶ原村の南、犀川上流西岸に位置し、対岸東方は瀬領せりよう村。下鴛ヶ原に対して上鴛ヶ原とも称されていたが、延宝三年(一六七五)に鴛原村と変更された(加賀志徴)地名はかつて当地に鴛のすむ池があったことによるという(同書)。北の端場に鷹巣たかのす城の付砦と伝える青谷あおだに砦跡がある(石川郡誌)正保郷帳では鴛ヶ原とみえ、下鴛ヶ原村と併記される。両村合せて高四五三石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高一三八石・免五ツ三歩、定納高のうち六石は翌年三月の米納、八石は同六月の代銀納、ほかに山役三二〇目・綿役一匁・蝋役二匁の小物成があった(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android