鴨居玲(読み)カモイ レイ

20世紀日本人名事典 「鴨居玲」の解説

鴨居 玲
カモイ レイ

昭和期の洋画家



生年
昭和3(1928)年2月3日

没年
昭和60(1985)年9月7日

出生地
石川県金沢市

出身地
長崎県平戸島(本籍)

学歴〔年〕
金沢工芸専予科(現・金沢美術工芸大学)〔昭和24年〕卒

主な受賞名〔年〕
安井賞(第12回)〔昭和44年〕「静止した刻」,二紀会展・文部大臣賞〔昭和48年〕「私の話を聞いてくれ」

経歴
父は毎日新聞論説委員。21歳で二紀会同人に。昭和24年渡欧し、金山康喜、野見山暁治らと交遊。37年現代日本美術展コンクール部門入選。40年中南米、パリ、ローマを経て、42年神戸へ帰国。44年「静止した刻」で第12回安井賞を受賞して、現代具象絵画の第一線作家の地位を固めた。46〜50年スペイン・ラマンチャで過ごす。48年には二紀会展に出品した「私の話を聞いてくれ」で文部大臣賞受賞。その他昭和会展優秀賞、シェル賞展佳作ルサロン賞など。多くの自画像を描いたことで有名。他の作品に「おっかさん」「私の村の酔っぱらい」「1982年・私」「夢候」など、遺文集に「踊り候え」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鴨居玲」の解説

鴨居玲 かもい-れい

1928-1985 昭和時代後期の洋画家。
昭和3年2月3日生まれ。鴨居羊子の弟。昭和22年から二紀会展に出品,43年会員,48年文部大臣賞。44年「静止した刻」で安井賞受賞。56年二紀会退会。老人や酔っ払いをモチーフにえがく。昭和60年9月7日死去。57歳。長崎県出身。金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android