ラマンチャ(その他表記)La Mancha

デジタル大辞泉 「ラマンチャ」の意味・読み・例文・類語

ラ‐マンチャ(La Mancha)

カスティーリャ‐ラ‐マンチャ

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精選版 日本国語大辞典 「ラマンチャ」の意味・読み・例文・類語

ラ‐マンチャ

  1. ( La Mancha ) スペイン南部に広がる高原地帯の南東部の地域名。白壁の家や風車が点在する。セルバンテス小説ドン=キホーテ」の舞台

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改訂新版 世界大百科事典 「ラマンチャ」の意味・わかりやすい解説

ラ・マンチャ
La Mancha

スペインのメセタ南部の地方。アラビア語で〈乾いた土地〉を意味する。広大な平原に白壁の村や町が点在し,ラ・マンチャ特有の風車の風景が広がる。モタ・デル・カンポ,カンポ・デ・クリプタナ,コンスエルガの村々は,セルバンテスの《ドン・キホーテ》の舞台である。農業中心の地方で,ブドウオリーブ小麦サフランが栽培される。国内市場向けブドウ酒の第一の生産地で,〈マンチェガ〉と呼ばれるチーズも生産される。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラマンチャ」の意味・わかりやすい解説

ラ・マンチャ
らまんちゃ
La Mancha

スペイン中南部、高原地帯メセタ南東部の地域名。トレド、シウダド・レアルクエンカアルバセテの四県にまたがる。東西約270キロメートル、南北約170キロメートル。名称は高原を意味するアラビア語のMa'anxaに由来する。中心部は標高700メートル。乾燥し、荒涼とした単調な平原に白壁の家が点在する景観を示す。気候は大陸性で、日較差が大きく(過去最大40℃)、夏に乾燥が強い。冬の寒さは厳しく、零下20℃以下になる所もある。かつて粉ひきに用いられたこの地方特有の風車が残る。セルバンテスの『ドン・キホーテ』の舞台。

[田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラマンチャ」の意味・わかりやすい解説

ラマンチャ
La Mancha

スペイン中部,トレド山地とクエンカ山地の間に広がる乾燥した単調な高原地帯。地名はアラビア語のアルマンシャ (「乾いた土地」の意) に由来。平均標高約 600m。北はアルカリア地方,南はモレナ山脈に限られ,カスティリア・ラマンチャ州シウダードレアル県の大部分とトレド,アルバセテ,クエンカの各県の一部を含む。セルバンテスの記述でよく知られ,『ドン・キホーテ』にまつわるエピソードに関係する村が数多くある。主要産業は農業。

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百科事典マイペディア 「ラマンチャ」の意味・わかりやすい解説

ラ・マンチャ

スペイン中央部,新カスティリャ地方の南部を占める地域で,カスティリャ・イ・ラ・マンチャ自治州を形成。乾燥して樹木の少ない高原で,標高500〜600m。セルバンテスの《ドン・キホーテ》の舞台として有名。

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世界大百科事典(旧版)内のラマンチャの言及

【セギディーリャ】より

…スペインの代表的な民俗舞踊。ラ・マンチャが本場とされるが各地に普及し,たとえばアンダルシアのセビリャーナスsevillanasもその一型。3/4拍子でポロネーズにやや似た独特な律動をもち,歌,ギター,カスタネットなどにより情熱的に演唱される。…

※「ラマンチャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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