鴨川踊(読み)カモガワオドリ

デジタル大辞泉 「鴨川踊」の意味・読み・例文・類語

かもがわ‐おどり〔かもがはをどり〕【×鴨川踊(り)】

京都先斗町ぽんとちょう芸妓げいぎの舞踊会。毎年春秋2回、先斗町歌舞練場で行われる。明治5年(1872)祇園ぎおん都踊りに対抗して創始

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鴨川踊」の意味・わかりやすい解説

鴨川踊
かもがわおどり

京都先斗(ぽんと)町の芸妓(げいぎ)による舞踊会。祇園(ぎおん)の「都(みやこ)をどり」に対するもので、同じ1872年(明治5)に先斗町歌舞練場で始められ、観光行事の一つになっている。太平洋戦争中は中断されたが、毎年4月、10月に各20日間余行われてきた。京都の篠塚(しのづか)流が振付けにあたってきたが、1927年(昭和2)から東京の2世若柳(わかやぎ)吉蔵にかわり、同吉朗とともに携わってきた初世尾上菊之丞(おのえきくのじょう)がのちに担当。彼の没後、65年から81年まで6世藤間勘十郎と2世菊之丞が行い、のち尾上流のみが受け持ち、今日に至っている。73年以後は5月、10月に各24日間ずつ行われていたが、99年(平成11)からは5月だけの24日間となった。

[如月青子]

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