日本大百科全書(ニッポニカ) 「都をどり」の意味・わかりやすい解説 都をどりみやこおどり 京都の祇園(ぎおん)の芸妓(げいぎ)たちの舞踊会。1872年(明治5)に3世井上八千代振付け・指導に始まり、京舞井上流のみによる。花街、芸妓の舞踊会としてもっとも古く、のちに東京、大阪をはじめとする花街に同類の舞踊を生む源となった。第二次世界大戦のため6年間中断、戦後復活し、南座で3年間行われた以外は、毎年祇園の歌舞練場(かぶれんじょう)で催されている。4月1日から末日までで、京都の観光の名物になっている。[如月青子][参照項目] | 井上八千代 | 井上流 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「都をどり」の意味・わかりやすい解説 都をどりみやこおどり 毎年4月1~30日に京都祇園にある祇園甲部歌舞練場で催される恒例舞踊会。明治5(1872)年,京都府参事槇村正直の発案で,京都博覧会の余興として舞妓・芸妓が舞踊会をもったのが始まり。開始前,立礼式の点前がある。舞踊は四季の名所めぐり的構成を主にしたものが多く,毎年新作される。振り付けは,上方地歌舞の伝統をふまえた京舞を基本としており,3世井上八千代から井上流に受け継がれている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by