鴾嶋保(読み)ときのしまほ

日本歴史地名大系 「鴾嶋保」の解説

鴾嶋保
ときのしまほ

旧中島郡内にある国衙領。現時之島ときのしま辺りか。文和二年(一三五三)尾張国郷保地頭正税弁済所々注進状案(醍醐寺文書)に、「鴾嶋保 五貫二百八十文 平尾」とあり、平尾氏が地頭職を有していた。尾張国諸郷保正税納帳(同文書)には同年七月一七日と二三日にそれぞれ一貫文と一貫三〇〇文の年貢を国衙領主三宝院の上使に納入している。

応安三年(一三七〇)一〇月、荒尾氏一族かと思われる沙弥道寿(高階親経か)が、譜代相伝の中島郡鴾嶋保内畠地新左衛門入道本名七反を妙興みようこう寺に寄進した(妙興寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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