鵜峠浦(読み)うどうら

日本歴史地名大系 「鵜峠浦」の解説

鵜峠浦
うどうら

[現在地名]大社町鵜峠

さぎ浦の東に位置する。宇道などとも記す。江戸時代中期までは松江藩領であったが、宝暦二年(一七五二)当浦一円が杵築大社(出雲大社)に寄進された(「松江藩寄進状」北島家文書)。「出雲国風土記」の出雲郡宇太保うだほ浜に比定される。中世は杵築大社(出雲大社)領一二郷七浦の一つであった。天文一六年(一五四七)とみられる二月二〇日の尼子家奉行下笠重秀書状(北島家文書)に「佐木・宇道浦之山境之儀」とあり、この当時当浦と鷺浦の間に境相論があり、その後も繰返されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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