鵝眼(読み)ががん

精選版 日本国語大辞典 「鵝眼」の意味・読み・例文・類語

が‐がん【鵝眼】

〘名〙 「ががんせん(鵝眼銭)」の略。
菅家文草(900頃)六・重陽侍宴、同賦菊有五美「蟹腸純色深依地、鵝眼円形遠禀天」
明月記‐嘉祿二年(1226)一〇月六日「鵞眼三百貫」 〔新唐書食貨志

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普及版 字通 「鵝眼」の読み・字形・画数・意味

【鵝眼】ががん

唐の孔銭。

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世界大百科事典(旧版)内の鵝眼の言及

【銭】より

…明銭の洪武通宝,永楽通宝,宣徳通宝などは中国銭のなかでも最も代表的なものである。中国渡来銭の流通が軌道に乗るようになると,室町時代には中国銭を形態のうえから阿堵(あと),鳥目(ちようもく),鵝眼(ががん)などと呼び,また使用の面から御脚,用途,料足などととなえるようになった。中国銭の国内通用が盛んになると,中国官鋳制銭をモデルにして造られた私鋳銭や模造銭が現れ,官銭は一般に良銭,精銭と呼ばれ,私鋳銭,模造銭は悪銭または鐚銭(びたせん)ととなえられた。…

※「鵝眼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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