鶏西(読み)けいせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鶏西」の意味・わかりやすい解説

鶏西
けいせい / チーシー

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省南東部にある地級市。ウスリー川の上流穆棱河(ぼくりょうが)に沿い、牡佳線(牡丹江(ぼたんこう)―チャムス)から分岐した林東線(林口(りんこう)―東方紅(とうほうこう))が通じる。6市轄区と鶏東(けいとう)県を管轄し、密山(みつざん)、虎林(こりん)の2県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口185万9000(2012)。鶏西炭鉱が著名で、コークス原料に適した粘結炭を年1574万トン(2015)も産し、牡丹江やチャムスの重工業地帯に送る。ほかに鉄、石灰石、石墨、油母頁岩(ゆぼけつがん)、蛍石(ほたるいし)、雲母(うんも)なども産し、周辺山地からは林産物を多産する。機械、冶金、化学、建築材料などの工場が立地する。

[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android