朝日日本歴史人物事典 「鶴田丹蔵」の解説
鶴田丹蔵
生年:天保8(1837)
明治期の侠客。大坂生まれ。通称は難波の福。諸大名の参勤交代の荷物を運ぶ道中師として幕末に頭角を現し,維新後は大阪博徒の親分として知られる。明治17(1884)年の博徒大刈り込みでは懲役7年過料300円を課せられて服役した。義侠人として慕われた小林佐兵衛に兄事し,小林の助力もあって仮釈放されたことから,出獄後は難波で正業(風呂屋)についた。大坂相撲の頭取を務めたり義侠の行為もあった。門下に任侠代議士吉田磯吉や保良浅之助らがいる。
(正延哲士)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報