鶴田丹蔵(読み)つるた・たんぞう

朝日日本歴史人物事典 「鶴田丹蔵」の解説

鶴田丹蔵

没年:大正3.9.22(1914)
生年天保8(1837)
明治期の侠客大坂生まれ。通称難波の福。諸大名の参勤交代の荷物を運ぶ道中師として幕末頭角を現し,維新後は大阪博徒の親分として知られる。明治17(1884)年の博徒大刈り込みでは懲役7年過料300円を課せられて服役した。義侠人として慕われた小林佐兵衛に兄事し,小林の助力もあって仮釈放されたことから,出獄後は難波で正業(風呂屋)についた。大坂相撲の頭取を務めたり義侠の行為もあった。門下に任侠代議士吉田磯吉や保良浅之助らがいる。

(正延哲士)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鶴田丹蔵」の解説

鶴田丹蔵 つるた-たんぞう

1837-1914 明治時代の侠客。
天保(てんぽう)8年生まれ。大阪博徒の親分。大阪相撲協会の頭取をつとめた。大正3年9月21日死去。78歳。大坂出身。通称は難波の福。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android