鷹峰(読み)たかがみね

山川 日本史小辞典 改訂新版 「鷹峰」の解説

鷹峰
たかがみね

鷹ケ峰とも。京都市北区,大文字山の北部に位置する。地名は天峰・鷲峰・鷹峰の三峰に由来するという(「雍州府志」)が,呼称としては「三代実録」に記す高岑(たかがみね)寺が史料上の初見。丹波と京を結ぶ街道(長坂越)が通る当地を,1615年(元和元)に本阿弥光悦(こうえつ)が徳川家康から拝領して,法華信仰で結ばれた豪商と芸術家が居住する光悦町を開いた。しかし,81年(天和元)幕府収公されて消滅し,近郊農村に変貌した。なお,豊臣秀吉が京都の周囲に築いた御土居(おどい)で,鷹ヶ峰に残る部分は国史跡。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鷹峰の言及

【光悦寺】より

…山号は大虚山。本阿弥光悦は,1615年(元和1)徳川家康から洛北鷹峰に土地を賜って,一族や下職人らとともに,ここで新しい町づくりを始めた。光悦の芸術村,また法華の町ともいわれる鷹峰光悦町がこれである。…

※「鷹峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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