鹿を逐う猟師は山を見ず(読み)しかをおうりょうしはやまをみず

ことわざを知る辞典 「鹿を逐う猟師は山を見ず」の解説

鹿を逐う猟師は山を見ず

一つの対象を追求するあまり他をかえりみるゆとりのないことのたとえ。

[使用例] 鹿を逐うの猟師山を見ずとの古諺至言なるかな。知識あるもの、知識に捉われて明魂を覆うこと慨嘆に堪えざる次第である[平沼騏一郎*平沼騏一郎回顧録|1925]

[解説] 「淮南子―説林訓」から出たことば。古くから使われてきた表現ですが、今日では、ヨーロッパ起源で類義の「木を見て森を見ない」が常用されるようになり、あまり使われなくなってきています。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android