鹿児島紡績所技師館跡(読み)かごしまぼうせきじよぎしかんあと

日本歴史地名大系 「鹿児島紡績所技師館跡」の解説

鹿児島紡績所技師館跡
かごしまぼうせきじよぎしかんあと

[現在地名]鹿児島市吉野町 磯

いそ街道沿い、磯海水浴場の近くにある。国指定重要文化財。異人館と通称される。慶応三年(一八六七)鹿児島藩が集成館に洋式紡績工場を建設した際、工場の指導者としてイギリスから招聘したイー・ホームら技師七名の宿泊所として建築された。木造二階建・白ペンキ塗・瓦屋根で一部亜鉛鉄板葺、延べ六八五・五平方メートルの建物は、イギリス人技師の設計であった。同年三月に工場に先立って完成し、完成当時は裏手台所浴室便所・馬小屋の二棟の付属建物があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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