鹿児村(読み)かごむら

日本歴史地名大系 「鹿児村」の解説

鹿児村
かごむら

中世の村。現枕崎市域に比定される。嘉古・鹿古・麑・加児・鹿籠などとも記され(「旧記雑録」など)河辺郡に属した。鎌倉時代末期には同郡は北条得宗領となり、得宗の被官である千竈氏が入部してきた。嘉元四年(一三〇六)四月一四日の千竈時家譲状(千竈文書)によると、時家は河辺郡地頭代官職・同郡司職および郡内の村々を嫡子貞泰に譲っており、その一つに「かこのむら」がみえる。建武三年(一三三六)三月一七日、足利尊氏は島津貞久に河辺郡を勲功の賞として与えた(「足利尊氏下文」旧記雑録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android