鹿島三島神社(読み)かしまみしまじんじや

日本歴史地名大系 「鹿島三島神社」の解説

鹿島三島神社
かしまみしまじんじや

[現在地名]那珂町後台

後台ごだいの北部の字みやに森に囲まれて鎮座する。祭神は武甕槌命・大山祇命。旧村社。

縁起では和銅年中(七〇八―七一五)の創立という。古くは後台に鹿島明神・三島明神・駒形八幡宮・若宮八幡の四社が鎮斎されていた(那珂郡郷土史)が、明治一二年(一八七九)の神社宝物目録(那珂郡役所旧蔵)の縁起書によると天和三年(一六八三)庄屋根本甚衛門が願主となり現在地に合祀。元禄九年(一六九六)徳川光圀の命で駒形八幡宮・若宮八幡両社を末社とし、光圀は神鏡一面を寄進、鹿島・三島の二神を一村鎮守とした。氏子たちは神輿を奉じて平磯ひらいそ(現那珂湊市)の清浄石に神幸し、国家安泰・五穀豊穣を祈る「やんさまち」に参加した(茨城県神社誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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