日本歴史地名大系 「鹿島堰」の解説 鹿島堰かしまぜき 宮城県:栗原郡一迫町鹿島堰一迫川左岸の清水(しず)ヶ袋(ふくろ)を取入口とし、当町より東部の栗駒(くりこま)町・築館(つきだて)町にわたる近世からの灌漑用水。伊豆野(いずの)堰の取入口の北に位置し、真坂(まさか)の町並北の類子(るいこ)までの約二・六キロの間は北側丘陵地をくり抜いた穴堰となっており、以東は陸堀で、約三〇〇町歩の水田を潤している。当堰開削には二説あり、寛文九年(一六六九)芋曾根(いもぞね)村(現築館町)の氏家次郎右衛門の主導により始められ、延宝七年(一六七九)に完成したというもの。もう一説は、延宝元年北沢(きたざわ)村(近世は真坂村端郷)肝入の菅原義全が七ヵ年を費やして完成したという(一迫町史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by