普及版 字通 「麓(漢字)」の読み・字形・画数・意味
麓
常用漢字 19画
(異体字)
16画
[字訓] ふもと・やまもり
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は鹿(ろく)。〔説文〕六上に「山林を守るなり」とし、「一に曰く、林の山に屬(つづ)くを麓と爲す」という。〔左伝、昭二十年〕「山林の木、衡鹿(かうろく)之れを守る」の〔杜預注〕に「衡鹿は官名」とあり、鹿は麓、苑囿(えんゆう)をいう。木の繁茂する山麓に設ける。〔説文〕の重文にを録している。卜文に、金文にがみえ、ともに人名に用いる。鹿・(ろく)同声であるから、通用するものと思われる。
[訓義]
1. ふもと。
2. やまもり、苑囿の官。
3. 大きな林。
4. 古文はに作る。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕麓 不毛止(ふもと)〔和名抄〕麓 布毛度(ふもと)〔名義抄〕 フモト 〔立〕麓 フモト・ヤマノフモト
[下接語]
岳麓・嶽麓・岩麓・巌麓・深麓・翠麓・蒼麓・大麓・平麓・林麓
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報