麝香嚢(読み)ジャコウノウ

デジタル大辞泉 「麝香嚢」の意味・読み・例文・類語

じゃこう‐のう〔ジヤカウナウ〕【×麝香×嚢】

ジャコウジカの雄の生殖器近くにあって、麝香腺からの分泌液を入れておく袋状のもの。鶏卵大で、繁殖期にだけみられ、麝香原料にされる。ジャコウネコでは雌雄ともあり、霊猫香れいびょうこうの原料にされる。

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精選版 日本国語大辞典 「麝香嚢」の意味・読み・例文・類語

じゃこう‐のうジャカウナウ【麝香嚢】

  1. 〘 名詞 〙 ジャコウジカの雄の包皮にある特殊な分泌腺。きんちゃく状の塊で、重さ二〇~三〇グラム、内部に分泌液を貯える。繁殖期によく発達し、分泌液は雌を誘うのに役立つといわれる。これを乾かして麝香を製する。しばしばジャコウネコの肛門付近にある会陰腺にもいうことがある。これからは麝猫香をとる。

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