麝香腺(読み)ジャコウセン

世界大百科事典 第2版の解説

じゃこうせん【麝香腺 musk gland】

東アジアの山岳地帯にすむジャコウジカの包皮腺のことである。包皮腺とは陰茎の先端を包む皮膚の鞘に発達する皮膚腺の特殊化したもののことであるが,ジャコウジカでは香料の材料として知られる麝香muskをつくることからこのように呼ばれる。麝香腺の分泌機能は繁殖期に特に活発となり,またにおいも強くなることから,分泌物は雌を引きつけるフェロモンとして機能していると考えられている。なお包皮腺の相同器官である雌の陰核腺は分泌物が麝香として利用されていないので麝香腺とは呼ばれていない。

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大辞林 第三版の解説

じゃこうせん【麝香腺】

麝香を分泌する腺。生殖器に付随する麝香囊じやこうのう中に見られる。

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