黄砂アレルギー(読み)こうさあれるぎー

知恵蔵mini 「黄砂アレルギー」の解説

黄砂アレルギー

偏西風によって中国大陸などから飛来する細かな粒子(黄砂等)によって引き起こされるアレルギー性の疾患のこと。日本で毎年2月〜5月に多く発生する。もともと黄砂はゴビ砂漠などの細かな砂塵だったが、近年の中国の工業発達などにより、排ガスやPM2.5などの有害物質ダニの糞、カビなど多様なものが含まれるようになり、それらがアレルギー症状を引き起こすようになった。目のかゆみや発赤、鼻水くしゃみ喘息など、花粉症と似たような症状が見られる。花粉より粒子が細かく、気管や肺の奥にまで入り込むこともあるため、花粉症よりも注意が必要とされる。

(2017-5-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

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