黒崎神社(読み)くろさきじんじや

日本歴史地名大系 「黒崎神社」の解説

黒崎神社
くろさきじんじや

[現在地名]陸前高田市広田町 黒崎

広田ひろたの東端黒崎海岸の中心部にあり、祭神は息長帯姫命。旧村社。社伝によれば、承安二年(一一七二)山伏源真により勧請されたといい、元徳二年(一三三〇)現在地に移されたとされる。旧社地は南方海辺のそばだつ岩上であったという(宝暦一一年「気仙風土草」)。「封内風土記」は嘉禄年中(一二二五―二七)の勧請とする。明応五年(一四九六)二月一八日、源綱継を大旦那、賢春を願主として「田郷黒崎大明神御宝殿」に本地仏十一面観音の懸仏一面が奉納された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黒崎神社の言及

【閉伊崎】より

…閉伊崎から本州最東端の魹ヶ崎(とどがさき)を経て山田湾に至る重茂半島東側の海岸線約25kmは,高さ100mにも及ぶ段丘崖が連続する雄壮な景観を呈し,陸中海岸国立公園の代表的景勝地の一つとなっている。また,ここにある黒崎神社の例祭(旧暦6月15日)では,在港船舶に満艦飾が施され,神輿の海上渡御が行われる。【川本 忠平】。…

※「黒崎神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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