黒田大塚古墳(読み)くろだおおつかこふん

日本歴史地名大系 「黒田大塚古墳」の解説

黒田大塚古墳
くろだおおつかこふん

[現在地名]田原本町大字黒田

法楽ほうらく寺のすぐ東側に位置する西向きの前方後円墳。奈良盆地中央の平坦地の古墳としては、全長約五五メートル、後円部径二八メートル、高さ六メートル、前方部幅二三メートル、高さ五メートルと比較的大きい。墳丘の周囲に堀はなく、付近の水田より一段高くなっている。内部構造や遺物出土はまったく不明であるが、前方部の高さが後円部の高さにほぼ等しいことや、墳丘全体のずんぐりした形態から後期古墳と思われる。

〔刊行後の調査の進展〕

東側に古道の筋違すじちがい(太子道)が通じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android