黒石裸祭(読み)くろいしはだかまつり

精選版 日本国語大辞典 「黒石裸祭」の意味・読み・例文・類語

くろいし‐はだかまつり【黒石裸祭】

  1. 〘 名詞 〙 岩手県水沢市黒石町にある黒石寺薬師堂で陰暦正月七日に行なう祭礼。若者が裸で水垢離(みずごり)をとり、夜の一〇時ごろ、境内の隅に積み上げた柴灯木(さいとうぎ)に登って火をつけ、蘇民歌をうたって踊る。八日の午前二時ごろ、ほら貝の音で別当を迎え、薬師堂で蘇民袋を前にして読経があり、青、黄の鬼の面をつけた童子の所作のあった後、信徒が東西二組に分かれ、裸のまま押し合って蘇民袋を奪い合う。これを得た組の方角が、その年に豊作になるといわれる。《 季語新年

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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