黒辰砂(読み)くろしんしゃ

最新 地学事典 「黒辰砂」の解説

くろしんしゃ
黒辰砂

metacinnabar ,metacinnabarite

化学組成HgSの鉱物。閃亜鉛鉱族に属する。立方晶系,六四面体晶族,空間群, 格子定数a0.5854nm,単位格子中4分子含む。灰黒色四面体結晶,双晶面(111)。断口亜貝殻状~不規則,硬度3,比重7.65。金属光沢,条痕黒色。反射顕微鏡でみると,灰白色で光学的等方性。葉片状双晶をなす。辰砂同質異像で,少量のZnおよびSeを含む。Znを含むものをガダルカザライト,Seを含むものをオノフライトと呼び,それぞれ約4%および6%含む。二次鉱物で,水銀鉱床の上部によくみられる。水溶液から容易に沈殿によって得られる。辰砂に伴うところから,ギリシア語のmeta(…とともに)をcinnabar(辰砂)の接頭語としてつけて命名

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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