黙照禅(読み)モクショウゼン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黙照禅」の意味・わかりやすい解説

黙照禅
もくしょうぜん

中国,宋の曹洞宗の禅風をいう。臨済宗の看話禅 (かんなぜん) の対語。臨済宗の大慧宗杲 (だいえそうごう) が宏智正覚 (わんししょうかく) の黙して坐禅のみしている禅風を溌刺とした智慧の働きを欠くと批判したのに対して,宏智は黙って坐禅することこそ智慧の働きを活発にする正道であり,宗杲の禅風は公案に拘泥する看話禅であると応酬した。

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