鼓盆(読み)コボン

デジタル大辞泉 「鼓盆」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぼん【鼓盆】

《「盆」は、酒や水を盛る素焼きの器。荘子が妻を亡くしたとき、これをたたいて歌ったという「荘子至楽故事から》妻に死に別れること。

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精選版 日本国語大辞典 「鼓盆」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぼん【鼓盆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「鼓」は鳴らすこと、「盆」は中国で酒、水を入れる瓦器。「荘子‐至楽」の「荘子妻死、恵子弔之、則方箕踞、鼓盆而歌」による語 ) 妻に死別することをいう。
    1. [初出の実例]「夜訪三宅氏謫居。以吾鼓盆後、故喜不其悲也」(出典:徂徠集(1735‐40)一五)

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普及版 字通 「鼓盆」の読み・字形・画数・意味

【鼓盆】こぼん

妻を失う。〔荘子、至楽〕子の妻死す。惠子之れを弔ふ。子則ち方(まさ)に箕踞(ききよ)(あぐら)し、を鼓(う)ちて歌ふ。惠子曰く、~を鼓ちて歌ふは、亦た甚だしからずやと。

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