鼠銑(読み)ネズミセン

デジタル大辞泉 「鼠銑」の意味・読み・例文・類語

ねずみ‐せん【××銑】

破断面がねずみ色の銑鉄炭素黒鉛状態で多量に含み、鋳造性にすぐれる。

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精選版 日本国語大辞典 「鼠銑」の意味・読み・例文・類語

ねずみ‐せん【鼠銑】

  1. 〘 名詞 〙 黒鉛が析出しているために破面が灰色に見える銑鉄。このうち鋳物用をねずみ鋳鉄という。

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百科事典マイペディア 「鼠銑」の意味・わかりやすい解説

鼠銑【ねずみせん】

鼠鋳鉄とも。炭素が片状の黒鉛として遊離しているため,破面がねずみ色をしている銑鉄。結晶粒が大で軟弱であるが,鋳造に適している。白銑に比べケイ素含有量は高い。→球状黒鉛鋳鉄
→関連項目銑鉄

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