ざらなくに

精選版 日本国語大辞典 「ざらなくに」の意味・読み・例文・類語

ざらなく‐に

  1. ( 「ざら」は打消の助動詞「ず」の補助活用未然形、「なく」は打消の助動詞「ず」のク語法、「に」は助詞 ) 二重否定によって婉曲的な肯定を表わす。…ないわけではないのだが。
    1. [初出の実例]「小筑波(をづくは)の繁き木の間よ立つ鳥の目ゆか汝(な)を見むさ寝射良奈久爾(ザラナクニ)」(出典万葉集(8C後)一四・三三九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例