アキシブ系(読み)あきしぶけい

知恵蔵mini 「アキシブ系」の解説

アキシブ系

アニメソングやゲームミュージックなど秋葉原系(オタク系)と言われる音楽を、1990年代に東京・渋谷を中心に流行した「渋谷系」ミュージックでとらえ直したJ-POPの一つのジャンル。また広義には、秋葉原系・渋谷系サブカルチャーの融合を指す。2006年5月、SNSサイト「mixi」に「アキシブ系」との名称コミュニティが開設されたのが語源とされている。07年9月、コンピレーションアルバム「AKSB~これがアキシブ系だ!」が発売された。渋谷系のテイストをもたせたアニメのオープニング・エンディング曲など15曲が収録されている。発売元であるJVCエンタテインメントのアニメ音楽プロデューサー・福田正夫は、「アキシブ系の仕掛け人」と言われている。12年には、声優の花澤香菜や竹達彩奈が渋谷系ミュージシャンの協力により発売した作品がすべてオリコンチャートTOP10入りを果たす。13年3月、Perfumeが「ドラえもん」の主題歌を担当するなど、アキシブ系は定着し社会的広がりを見せている。

(2013-5-28)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android