サヤミドロモドキ(英語表記)Monoblepharis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サヤミドロモドキ」の意味・わかりやすい解説

サヤミドロモドキ
Monoblepharis

藻菌類単毛菌目に属する水生菌の一つ。細くて直線状の菌糸から成り,多少分岐する。菌糸はやや褐色無性生殖は菌糸の先端が長い遊走子嚢となり,数十個の遊走子が1列に並んで形成され,やがて頂孔から離れ,後端にある1鞭毛によって泳ぎ出す。有性生殖には生卵器とその近くの造精器とを生じる。精子もまた単毛で生卵器に泳ぎつき受精する。受精後接合子は生卵器の上部に出て,そこで特殊ないぼ状突起をもつ厚膜をかぶり休眠する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android