ブランビリエ侯爵夫人(読み)ブランビリエこうしゃくふじん(英語表記)Marie-Madeleine d'Aubray, marquise de Brinvilliers

改訂新版 世界大百科事典 「ブランビリエ侯爵夫人」の意味・わかりやすい解説

ブランビリエ侯爵夫人 (ブランビリエこうしゃくふじん)
Marie-Madeleine d'Aubray, marquise de Brinvilliers
生没年:1630-76

フランスの名高い毒殺犯。身分の高いパリの司法官の娘として生まれたが,結婚後,サント・クロアという毒物学にくわしい士官と知り合い,彼の手引きによって自分の父,夫,弟,子どもばかりか,その他多くの人間をも大量に毒殺した。悪事露見してオランダに逃走したが,リエージュ修道院で逮捕され,拷問を受けたのち,群衆の前で処刑された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android