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毒物学 どくぶつがく toxicology

翻訳|toxicology

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

毒物学
どくぶつがく
toxicology

毒物の作用,中毒症状,検出法および解毒法を研究する学問。普通,薬とされているものも使用法によっては毒となり,毒物も薬として利用できるので,毒物学は薬理学とともに取扱われることが多い。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

どくぶつ‐がく【毒物学】

毒物の作用、中毒の診断・治療・予防などの方法を研究する学問。中毒学。毒性学。毒理学。トキシコロジー

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大辞林 第三版の解説

どくぶつがく【毒物学】

毒物の作用・中毒症状・検出方法および解毒方法などを研究する学問。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

毒物学
どくぶつがく
toxicology

毒物の作用機序(メカニズム)を明らかにし、中毒の診断、治療、毒物検出法、予防などの方法を広く研究する学問で、中毒学ともいう。また最近では毒性学、毒科学ともよばれるが、その背後には薬理学のほか、化学、生物学、生理学、病理学、公衆衛生学、免疫学などとの関連が必要とする考えがあるためである。ルイ16世の侍医であり、毒物学の創始者でもあるスペインのオルフィラM. J. B. Orfila(1787―1852)は、毒物学を「毒物についての研究」と広義にとらえている。毒物とは、比較的少量でも生体系に化学的に作用し、有害な作用を及ぼしたり、その機能を障害したり、死亡させたりする物質のことで、すべての化学物質や物理的刺激が毒物となりうる。また、疾病治療や健康状態維持の目的に使われる治療薬(狭義の薬物)でも、大量の使用、長期間の持続的使用、あるいは薬物を受け入れる個人的条件(小児、妊婦、特異体質者など)によっては、毒として作用しうるものである。『史記』に「毒薬は口に苦く、病に利す」と載っているが、毒薬は少量であっても強い作用を呈するし、致死量もきわめて少量である。16世紀のスイスの医学者パラケルススは、「すべての物質が有毒である。有毒でない物質はなく、用量によって薬であるか毒であるかが決まる」と述べている。
 言語的にいえば、毒poisonまたは毒作用toxicityにあたる(中(あ)たる)ことが中毒poisoning, intoxicationであり、医学的には生体の機能障害(病的状態)が中毒といえるわけで、生命の危険を招く場合もある。中毒は、蓄積または習慣作用などの毒物自体の条件、毒物の用法や用量、生体の個人的条件などによって異なってくるため、中毒の診断にあたっては、周囲の状況、臨床症状や経過、解剖所見、化学的検査、動物実験、自他殺の別などがたいせつである。最近、圧倒的に多い一酸化炭素ガス中毒では、その70%が自殺である。催眠剤や除草剤も自殺に使われる。他殺には毒薬の青酸、有機リン系農薬が多く使われる。
 中毒には急性中毒と慢性中毒があり、急性は健康状態から数分、数時間内に劇烈症状を呈し、慢性は薬毒物の長期間反復摂取後に中毒症状が発現する。急性毒性の研究は数多くなされているが、慢性毒性の研究は、近年になって重大視されるようになったものである。連続投与を要する新薬の開発では、急性毒性とともに慢性毒性の研究がたいせつとされる。従来、薬物の毒(副作用)は服用者にのみ注意が払われてきたが、サリドマイド禍(1957~58)を契機として、薬害のみならず、食品添加物、残留農薬、公害なども重視されるようになっている。現在の毒物学の役割は、目のくらむような数の実益毒物の完全使用の研究を中心として、その分子レベルでの現象を解明することにある。[澤口彰子]

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世界大百科事典内の毒物学の言及

【毒】より

… 現在,医薬品,食品添加物や諸種化学物質が世に出る前に,これら薬物の生体障害をヒトがこうむることがないように検索する目的で,各種の一般毒性試験や生殖試験,変異原性試験や癌原性試験をヒト以外の実験系(細菌,培養細胞や実験動物)を用いて詳しく追究する手段がとられ,それによってヒトへの障害を予測したり,医薬品の場合は適用量,食品添加物では1日摂取許容量などが決められている。
【毒物学】
 医学,薬学の一分野で,いわゆる毒物を対象とする科学。毒物の自然界の分布や分類,毒物の化学的性状と有害作用の同定,作用発現の機序および理論の究明などが行われる。…

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